作品要約
お望み通りだ! そのエロ漫画、「とりこじかけ」を紹介してやる。出版社”COMIC失楽天”より飛び出た、由浦カズヤの真骨頂ともいえる作品というだけあって、目が覚めるような興奮状態に引きずり込むことができるほど官能的な内容になっている。
まず表紙に釘付けだ。真っ白な背景に黒系のタイツを穿いた女と目を引く眼鏡の清楚系美少女が映っている。「とりこじかけ」というタイトルと相まって、完全に禁欲的な官能の匂いを漂わせていて欲望を刺激する。 文章中に示されたように、この短編集には様々なスタイルの性愛が詰まっている。前作からの継続登場人物を基盤としたストーリーから、乱交のような想像をかき乱す展開まで。
「ふたりよがり」では、「片想い」なカップルの関係が激しくなってしまい、激しい性交へと至る。誘惑と狂喜の領域に足を踏み入れ、誘惑された男たちが耐えられずに乱暴に身体を求める。
別の作品内では、年上の先輩が幼い「眼鏡っ娘」を誘惑し、彼女の制服(それが何であれ)をおもちゃのように突き上げ、性欲をむき出しにする。
見どころ
彼女は「図書室」の隠れ家(実際には何の意味も持たない)で、自身の快感をもたらすことを期待している。
このストーリーの全てにおいて、由浦カズYカズヤは女性たちが男性を「徹底的に」誘惑し破滅に導くことを明示してある。口調は丁寧になりすぎることなく、卑俗であり、貪欲であり、性的である。
その中の多くが男である読者へのサービスでもあるだろう。