作品要約
ページを開けば、強烈な性欲渦巻いた息苦しいほどの熱量が立ち込める。タイトル「処女妹生イキ折●」。もうその文字にゾクゾクとくすぐられる感覚が全身を襲う。今河ようじんなる著者によるこの漫画は、欲望と破壊の宴、そして禁忌の行為に容赦なく飛び込み、読者に脳裏に不吉な情景を焼き付けるだろう。 1話試読付き、の文字。目を覆いたくなるような衝動とともに、続きを読んでその酷さと快楽に満ちた世界へ引きずりこまれ、引き返せるはずもない。
あらすじでは、ルナという、可愛らしいくせに非常に扱いにくく、欲情に満ちた肉感的な体を持つ妹。そのルナが、なぜ兄である彼を、まるで支配者のように捉えているのか、それは容易に想像できてしまう。
見どころ
欲望が膨れ上がり、もはや自制不可能に近づく中で、ルナからの切実無害な依頼によって、暴起される。
「恋に敗れ、欲求には抗えない」という彼女の言葉を聞いているうちに、読者はその危険な領域に迷い込み、今河による鮮明で極めて露骨な描写を目にすることになる。対象は曖昧になり、具体的な嫌悪と美しさを持った人間の描写によって形作られる。男の下劣な欲望を剥き出しにした絵によって、妹であるルナはまさに「処女」の権限を放棄せざるを得ないよう仕組まれており、さらに情欲によって彼女は苦痛に耐え、性的に犯される。
