作品要約
目を覚ますと、そこはいつもの日常とは明らかに違う。頭の中に渦巻くのは、奇妙な高揚感。見開かれた視界は、まるで現実を見ているかのようなのに、同時に奇妙に夢か現実なのかも分からぬ感情を起こさせてくれる。その感覚、そして、全てが「ちっちゃい」ことに始まる。
自分の部屋の壁面、今まで見慣れた風景。だけど、その全てが幼女の形だ。 母親のスパンデクシスな水着が、首元をふわりとくすぐる、小さな腕には触れようとしたら、彼女の指先さえ幼児化したのだ。教室、先生、親達の姿すべて、皆が想像以上に小さくなっていた。
そう、この世界は「少女だけ」だ。自分以外の全て女、全員が今や少年の目から見るともう、可愛くてもしかするとあまりにも可愛すぎて、制御不能なほど無防備に、そして信じられないほど積極的に自分の股の間へと絡み付けてくるのだ。
そしてその性的な奔放なる攻撃性には、想像以上の力があった。
試みに、下半身を優しく押さえると、予想通り、たちまちあらゆる少女群の一部が突進してくる。
見どころ
笑い騒ぎ、唇をとろつかせて、まるで何か大切なことを伝えているように、性的興味、貪食、さらには一種の絶頂で互いに絡み合い、抵抗する方法さえ見つからない。
誰も大人の世界に帰りたいとは思っていない。そうした男の体、そうした性器へ、そこの無防備な、そして痛切な快楽と混乱に包まれて。
この世界は、「創田ぐみ」という男の描いた狂気を極めた夢見る少女の世界を体験した。5話によって織りなされる苦痛、混乱の叙述を通じて、我々読者はもはや平凡ではない非現実、性的衝動の強さと性交の欲望、そしてこの世界の危険へと飛び込んでいくことになるのだ。